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2019年8月9日に起きた岐阜県高山市の男性介護士虐待事件を考える

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 | GogoJungle

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こんにちは楽天ポイントを使った楽天証券投資信託の積み立てを楽しみに生きている介護士両生類です

Twitterで話題騒然の男性介護士虐待問題について考えようと思います

『刃物を持っている徘徊老人を投げ飛ばしたことは虐待かどうか?!』

 

 

岐阜県高山市介護士虐待事件を考える

1.事件概要

基本的にニュースはメディアによってバイアスがかかるし、どの情報が正しくてどの情報が間違っているかは100%はわかりません

今回はこの報道を元に考えてみようと思います

www.care-mane.com

 

事件が起きたのは短期入所施設シンシア高山

 

2019年4月17日14時15分ごろ、ショートステイ利用者の男性72歳がパン切り包丁を持っており、男性介護士(33)が取り上げようともみ合いになって転倒

 

サービス利用男性が携帯電話で男性介護士の後頭部を3回殴ったのに腹を立てた男性介護士は入所男性の顔を殴り、投げ飛ばして軽傷を負わせた

 

岐阜県高齢福祉課によれば立ち入り調査中でどのような判断をくだすかは未定とのこと

 

2.事件の注目点は何処か

この虐待事件に関してTwitterで飛び交っている情報と、ケアマネ.comによる情報ではいくぶんかの違いがあることがわかります

事件の注目点を整理してみたいと思います

 

<その1:事件はショートステイ利用者だった>

ショートステイは介護家族のレスパイトケア(介護休息)を目的とした一時預かり所です

短期間に多くの入居者の入退所が繰り返されるサービス形態であり、緊急避難措置として情報が少ないまま入所が決まることも多々あります

今回のサービス利用者がどのような経緯で入所が決まったかは不明ですが、ショートステイの管理者であればより居宅のケアマネジャーや家族等と連携を強く持つことが求められます

 

<その2:利用者は72歳認知症の男性であった>

体格やBPSD(問題行動)、認知症の程度、要介護度等は全て不明ですが、72歳男性であれば暴力的であればそれなりに介護士も身の危険を感じる体力はあるかもしれないと想像は出来ます

 

<その3:パン切り包丁を持っていた>

パン切り包丁はピンからキリまで色々あるので、物によっては刃物ともいえるし、物によってはただの金属の塊とも言えます

だからこそ、家族や入所時の対応介護士の目をくぐりぬけて男性利用者が持っている状況が起きた可能性があります

 

<その4:取り上げようとしてもみ合いになり…>

パン切り包丁を取り上げようともみ合いになり、その後転倒し、携帯で殴られたのに腹を立て殴って放り投げたとのこと

揉み合いになり転倒まではギリギリOKでも、腹を立てて殴り放り投げたのは問題があることは事実でしょう

 

3.事件はどのようにすれば防げたのか施設側の対応、行政の対応はどうか

少ない情報で断定的なことは言えないのを前提に読んで欲しいですが、今ある情報から色々考えてみたいと思います

 

<その1:なぜ、パン切り包丁を持っている状態であったか>

ショートステイは短期で人の出入りが多いサービス形態です。であればこそ持ち込んだ物のチェックは『確実に』行われなければありません

 

ショートステイ利用中に自傷自害行為だってあるかもしれません

居宅のケアマネジャー、サービス管理者、現場介護員は持ち込んだ物品を確実にチェックするのは当然です

<その2:パン切り包丁の回収業務は適切に行われたのか>

Twitterでは命の危険がある状態なのに「介護士の人権ガー」と叫ばれていますが、そもそも事故リスクが高い状態だったのかは不明です

 

Twitterで騒がれているように男性利用者が攻撃性を持って徘徊していたとのことはこの報道からは読み取れません

 

パン切り包丁を持って徘徊していたにせよ

徘徊している認知症高齢者は。。。

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何かあれば襲い掛かってくるゾンビではありません。適切な声掛けをすればきちんとした反応がある『場合もあります』

物も言わずに手にしているものを無理やり取り上げれば『誰でも怒る行為です』

認知症ショートステイ利用者で、施設に慣れていない人であればこそ『適切な声掛け、促し』をするべきです

 

まぁ、あれだシンプルに「○○さんパン切り包丁持ってどうしましたか?」と訊くところからスタートですね

パン切り包丁を持っているからってサービス利用者より先に介護員が興奮しては絶対にだめです

 

逆に強い攻撃性を持ってパン切り包丁を持って歩きまわっていたのであれば他入所者の避難や、他のスタッフへの協力を求める、管理者への連絡等が行われるべきでしょう

14時であれば、ワンオペで介護していたとは思えません

複数の介護スタッフが協力して、多くの目の元で回収業務が行われていれば今回の悲劇は起きなかったかもしれません

 

<その3:暴力行為を行った介護スタッフのスキルは>

男性介護士33歳しか情報がありませんので、資格や介護経験は不明です

介護業種は何処でも人手不足ですが、とっさの対応が出来ないスタッフがワンオペの状態で男性利用者に向き合わないといけない状態であったなら施設側の対応の不備です

(※ここまで書いて、我が身を振り返って心が痛い)

 

短期で人の出入りが多い施設であればこそ、常に臨機応変な対応が出来るスタッフが本来は居るべきです…

( ^ω^)・・・ムリポイケド

 

<その4:施設の対応、行政の対応>

まずはシンプルにパン切り包丁を持ってただ歩いている状態が何処まで危険な行為かは情報が少なすぎて何とも言えません

殺ろうと思えばボールペンだって目に突き刺せば凶器になりますからね

 

ただ、回収業務で転倒してしまった後の利用者の反応に興奮して殴って放り投げたのは明らかに行き過ぎなかなと思います

そりゃあ、無理やり持っているもの奪って転ばされたら誰でも怒るよねって話です

 

で、あればこそ行政へ報告した施設の対応は間違っていないし、調査に入る行政も適切であると言えます

後はこの問題が1人の介護士の不手際なのか、施設全体として運営に問題があるのかというところですね

施設側としては1人に責任を押しつけて何事もなかったように運営を続けたいのが本音でしょう

 

周りの雑音に惑わされないで行政の冷静な判断が望まれます

 

まとめ

今回はTwitterでざわざわした岐阜県高山市の男性介護士虐待事件について考えてみました

正直に言えば介護士の質は年々劣化してきており、昔は可能だったBPSD(認知症問題行動)への対応が難しくなってきているのは事実です

こういう話をするとすぐに介護士の人権ガーが騒ぐんだけど、まずは認知症の適切な知識を持ってどのようなケアを提供できるか思考をめぐらすくらいのやる気を持てよってオジサンは思うんですけどね

 

介護業種に勤めて認知症の本の1冊も読んでいないのは職業人として問題があると思います

認知症の方へ適切なかかわりをすれば本人や事業所だけでなく、介護している人間も楽なんですけどね…